塚田皮膚科では、患者さんのお話を元に、皮膚をしっかり見せていただくことが診療の基本になると考えております。その上で、医学的な妥当性と患者さんのご希望を勘案して治療方針を決定します。皮膚に関することでしたら、何なりとご相談ください。当院で診療できない場合、形成外科などの他科での診療や基幹病院皮膚科での診療を勧めさせていただくことがございます。また、当院では後発医薬品のある医薬品について特定の医薬品を指定するのではなく、薬剤の成分を基にした一般名処方(一般的な名称で処方箋を発行)を行う場合があります。特定の医薬品の供給が不足した場合でも一般名処方により患者さんに必要な医薬品が提供しやすくなります。これらにつきましては、ご不明な点がありましたら、医師による十分な説明をさせていただきます。
じんましん:食物や薬などの摂取によって生じるような、因果関係がはっきりする場合もありますが、原因不明の場合も多いです。特に、慢性に経過するじんましんの場合は大半が原因不明です。因果関係がはっきりするじんましんの場合は原因の除去が重要ですが、原因不明の場合、抗ヒスタミン剤の内服を継続し、自然に出なくなるのを待つのが主な治療となります。
いぼ:ウイルスによっておこるものと、加齢にともなっておこるものがあります。どちらも液体窒素を用いた冷凍療法が主な治療となります。
みずいぼ:専門的には伝染性軟属腫(でんせんせいなんぞくしゅ)といいますが、ウイルスによっておこります(普通のいぼのウイルスとは異なります)。圧倒的に子供に多く、皮膚がかさかさしている方だと広がりやすいです。おそらくほとんどの方は子供のころにかかり免疫ができるものと思われます。ピンセットでつまんでとることが主な治療となりますが、痛いので、局所麻酔のテープを事前に貼ってからとることもできます。放置してもいつかは治癒しますが、かなり広がる場合もありますので、取るべきかどうか皮膚科や小児科で相談するのが良いです。
水虫:白癬菌というカビが原因です。足が多いですが、体や手や陰部、頭など、皮膚であればどこにでもできる可能性はあります。白癬菌をやっつける塗りぐすりが主な治療ですが、水虫と紛らわしい皮膚病も多いため、治療開始する前に、白癬菌の有無を顕微鏡で調べる検査が重要です。また、爪の水虫の場合は特殊な塗り薬や飲み薬で治療します。
ヘルペス:口のまわりなどにできやすい単純ヘルペスと、神経の走行に沿ってできる帯状ヘルペス(帯状疱疹)があります。どちらもウイルスをやっつける飲み薬や塗り薬を使うのが主な治療となります。帯状ヘルペス(帯状疱疹)の場合は、神経痛が生じやすく、症状が強い場合には大きな病院に入院して、点滴治療をする必要があります。単純ヘルペスも帯状ヘルペス(帯状疱疹)も皮膚であればどこにでもできる可能性がありますので、心配な症状がありましたら皮膚科でご相談下さい。
とびひ:主にブドウ球菌というばい菌が皮膚の表面について、皮膚がめくれてじくじくしてきます。ばい菌をやっつける抗生物質の飲み薬や塗り薬が主な治療となります。
虫さされ:虫が活発に活動する暑い時期に多いですが、症状によって治療がことなります。虫から感染症を生じたり、虫由来の成分(毒素など)によって強い症状を生じたりすることがありますので、皮膚科でご相談下さい。
にきび:早ければ小学校高学年のころから、ホルモンの分泌により毛のう(毛を作る皮膚の構造)の中の脂腺の活動が活発になります。そうするとアクネ菌などの細菌が毛のうで増殖し、炎症を起こします。アクネ菌をやっつける塗り薬や飲み薬を使ったり、毛のうの中で脂分が溜まらないようにする塗り薬を使ったりして治療します。また、ニキビダニが関係していることがあり、その場合イオウの入った塗り薬を用います。
マラセチア毛包炎(まらせちあもうほうえん):胸や背中などに赤いぶつぶつができて痛みやかゆみはほとんどありません。高温多湿の夏場におこりやすく、カビの一種であるマラセチアで起こります。誰でも、毛のう(毛をつくる皮膚の構造)の中にマラセチアはいるといわれており(常在菌といいます)、他からうつるわけではありません。普通のにきびと間違いやすいので注意がいります。治療はカビをやっつける塗り薬などを用います。
癜風(でんぷう):少し表面がかさついた茶色の斑点が皮膚に多発してきます。高温多湿の夏場におこりやすく、カビの一種であるマラセチアが毛のうから出てきて皮膚の表面で増殖している状態です。治療はカビをやっつける塗り薬などを用います。
蜂窩織炎(ほうかしきえん):ばい菌が皮膚の奥(脂肪組織)で増殖し、痛みや腫れを生じます。ばい菌をやっつける飲み薬を用いて治療しますが、症状が強い場合には大きな病院に入院し、安静にして点滴の治療を行う場合もあります
脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん):頭皮や鼻の脇、額など、脂分の多い場所にできる赤い発疹で、かゆいことが多いです。ステロイドの塗り薬が主な治療となりますが、マラセチアというカビが関与している場合もあり、カビに対する塗り薬を使うこともあります。
乾癬(かんせん):ガサガサした赤い斑点が多発してきます。赤い部分と正常の皮膚との境界がはっきりしていることが特徴です。原因不明のことが多く、ステロイドやビタミンDの塗り薬を使うことがまず最初の治療となります。治りにくい場合には、飲み薬、注射、点滴、紫外線治療などがありますが、いずれも症状に応じて決定する必要がありますので、皮膚科でご相談下さい。
皮脂欠乏症(ひしけつぼうしょう):皮膚の表面と角質の脂分が少なくなっている状態です。もともとの体質的なものと、加齢に伴って生じるものとに分けられます。皮脂欠乏症になると、皮膚のバリア機能が低下するために皮膚の水分が減ってカサカサになったり、外からハウスダストなどのアレルゲンが皮膚に侵入してかゆくなったりします。治療は油分を含んだ外用剤(ワセリンなど)や、水分を保持する分子を含んだ外用剤(ヘパリン類似物質など)を用います。
粉瘤(ふんりゅう):表皮のう腫ともいいます。皮膚の表面の細胞(角化細胞)が皮膚の中で袋状に増殖し、内部に角質をため込んだ状態です。切開して内部の角質を出すだけだと袋が残っているために再発しやすく、根本的には袋も含めて外科的に切除する必要があります。
稗粒腫(はいりゅうしゅ、ひりゅうしゅ):目の周りにできることが多い、白いぶつぶつのことです。構造的には粉瘤同様、皮膚の表面の細胞(角化細胞)が皮膚の中で袋状に増殖し、内部に角質をため込んだ状態ですが、1mm前後の大きさのため、針で刺して中身を出す治療で治癒することが多いです。子供の場合自然治癒することも少なくありません。
白斑(はくはん):皮膚の色が白く抜けた斑点のことを指します。免疫が関与していると考えられている尋常性白斑(じんじょうせいはくはん)、加齢に伴って生じる白斑(老人性白斑)、薬剤や化学物質に伴って生じる白斑などが知られています。治療方針は白斑の原因によって異なりますので、皮膚科でご相談下さい。
ほくろ:黒く見える皮膚のできものが全てほくろではありません。まず、本当のほくろかどうかを、医師が専門的に診断する必要があります。
しみ:黒や茶色に見える斑点のことを言いますが、いろんな皮膚病を含んだ言い方です。従って、医師が専門的に診断した上で治療方針を決める必要があります
あざ:母斑ともいいます。色によって、赤あざ(血管腫など)、青あざ(異所性蒙古斑など)、茶あざ(扁平母斑など)に分類されます。症状にあったレーザー治療がいりますので、レーザーを備えた病院で治療する必要があります(塚田皮膚科にはレーザーはありません)。
皮膚がん:皮膚からでる癌はいろいろな種類があります(扁平上皮癌、基底細胞癌、悪性黒色腫(メラノーマ)など)。症状に応じた治療が必要となりますので、心配なできものがあればまずは皮膚科でご相談下さい。
脱毛症:免疫が関係する脱毛症(円形脱毛症など)、ホルモンが関係する脱毛症(男性型脱毛症など)、加齢に伴う脱毛症、など、原因によって治療方針が変わってきますので、まずは皮膚科でご相談下さい。
うおのめ、たこ:足の裏など、外力がかかる場所の皮膚が硬くなることによっておこります。均一に硬くなった場合はいたみがあまりなく(これを「たこ」といいます)問題はすくないのですが、点状に硬くなると、神経を刺激するため、痛くなります(これを「うおのめ」といいます)。治療は硬くなった角質を削ります。
まきづめ:単に爪が巻いているだけなら弯曲爪といいますが、爪の横の皮膚に食い込むようになると陥入爪といいます。食い込んでいる爪に対する治療としては、超弾性ワイヤーなどを用いた爪の矯正や、食い込んでいる爪を部分切除するフェノール法などがあります。ばい菌によって炎症が起きている場合には抗生物質の飲み薬や塗り薬を併用します。
疥癬(かいせん):ヒゼンダニという疥癬虫が皮膚に寄生して生じます。あかいぶつぶつと強いかゆみが特徴です。皮膚の表面の角質を顕微鏡で検査してヒゼンダニやその卵を見つければ診断が確定します。治療はヒゼンダニをやっつける飲み薬や塗り薬を用います。また、伝染しないようにする対策もいります。
あたまじらみ:子供に多く、頭皮に寄生するしらみによっておこります。幼稚園や学校で感染することがよくあります。頭髪に卵を産み付けて増殖しますので、頭髪に付着する卵が見つかれば診断が確定します。また、しらみの成体が頭皮でみつかることもあります。治療はしらみをやっつけるシャンプーを用いたり、虫卵を除去する(くしですいたり、髪の毛をきったりする方法があります)ことを行います
マダニ咬症(まだにこうしょう):マダニは動物の皮膚に寄生して血を吸って生活していますが、人間の皮膚に寄生することもあります。血を吸うと大きくなり、スイカの種ぐらいの大きさから、1cmぐらいのおおきさになることもあります。マダニから命にかかわる病気が感染することがありますので、マダニを見つけたら皮膚科にご相談下さい。咬み口が皮膚に残ってしまうことがありますので、無理にマダニを皮膚から剥がさないようにしましょう。
アナフィラキシー:食物アレルギーや蜂アレルギーなどのアレルギー反応の中で、命にかかわる重篤なアレルギー反応を指します。唇やのどが腫れて呼吸が困難になり、血圧が低下しますので、大きな救急病院での治療が必要です。皮膚のじんましんの症状も、強くなるとアナフィラキシーの状態になることがあります。できるだけ早い治療が必要なので、アナフィラキシーの既往がある方は、アドレナリンの自己注射(エピペンといいます)を携帯しておくことができます。アナフィラキシーの発症後できるだけ早くアドレナリンを注射すると血圧が上昇して命の危険が少なくなります。
主な皮膚病の治療方針についての説明
アトピー性皮膚炎:皮膚に侵入するアレルゲン(ハウスダスト等)に敏感に反応すること(過敏性)と、カサカサしてアレルゲンが皮膚に侵入しやすい状態(バリア機能の低下)の2つが重なり、かゆみやあかみを引き起こします。従って、敏感さを抑えるためにステロイド外用剤や抗ヒスタミン剤の内服を用いたり、バリア機能の低下を抑えるためにワセリンや保湿剤の外用を行い、皮膚を保護することが主な治療となります。また、特定のアレルゲンが悪化因子である場合や、食物アレルギーが関係する場合もあり、血液などの検査も重要です。じんましん:食物や薬などの摂取によって生じるような、因果関係がはっきりする場合もありますが、原因不明の場合も多いです。特に、慢性に経過するじんましんの場合は大半が原因不明です。因果関係がはっきりするじんましんの場合は原因の除去が重要ですが、原因不明の場合、抗ヒスタミン剤の内服を継続し、自然に出なくなるのを待つのが主な治療となります。
いぼ:ウイルスによっておこるものと、加齢にともなっておこるものがあります。どちらも液体窒素を用いた冷凍療法が主な治療となります。
みずいぼ:専門的には伝染性軟属腫(でんせんせいなんぞくしゅ)といいますが、ウイルスによっておこります(普通のいぼのウイルスとは異なります)。圧倒的に子供に多く、皮膚がかさかさしている方だと広がりやすいです。おそらくほとんどの方は子供のころにかかり免疫ができるものと思われます。ピンセットでつまんでとることが主な治療となりますが、痛いので、局所麻酔のテープを事前に貼ってからとることもできます。放置してもいつかは治癒しますが、かなり広がる場合もありますので、取るべきかどうか皮膚科や小児科で相談するのが良いです。
水虫:白癬菌というカビが原因です。足が多いですが、体や手や陰部、頭など、皮膚であればどこにでもできる可能性はあります。白癬菌をやっつける塗りぐすりが主な治療ですが、水虫と紛らわしい皮膚病も多いため、治療開始する前に、白癬菌の有無を顕微鏡で調べる検査が重要です。また、爪の水虫の場合は特殊な塗り薬や飲み薬で治療します。
ヘルペス:口のまわりなどにできやすい単純ヘルペスと、神経の走行に沿ってできる帯状ヘルペス(帯状疱疹)があります。どちらもウイルスをやっつける飲み薬や塗り薬を使うのが主な治療となります。帯状ヘルペス(帯状疱疹)の場合は、神経痛が生じやすく、症状が強い場合には大きな病院に入院して、点滴治療をする必要があります。単純ヘルペスも帯状ヘルペス(帯状疱疹)も皮膚であればどこにでもできる可能性がありますので、心配な症状がありましたら皮膚科でご相談下さい。
とびひ:主にブドウ球菌というばい菌が皮膚の表面について、皮膚がめくれてじくじくしてきます。ばい菌をやっつける抗生物質の飲み薬や塗り薬が主な治療となります。
虫さされ:虫が活発に活動する暑い時期に多いですが、症状によって治療がことなります。虫から感染症を生じたり、虫由来の成分(毒素など)によって強い症状を生じたりすることがありますので、皮膚科でご相談下さい。
にきび:早ければ小学校高学年のころから、ホルモンの分泌により毛のう(毛を作る皮膚の構造)の中の脂腺の活動が活発になります。そうするとアクネ菌などの細菌が毛のうで増殖し、炎症を起こします。アクネ菌をやっつける塗り薬や飲み薬を使ったり、毛のうの中で脂分が溜まらないようにする塗り薬を使ったりして治療します。また、ニキビダニが関係していることがあり、その場合イオウの入った塗り薬を用います。
マラセチア毛包炎(まらせちあもうほうえん):胸や背中などに赤いぶつぶつができて痛みやかゆみはほとんどありません。高温多湿の夏場におこりやすく、カビの一種であるマラセチアで起こります。誰でも、毛のう(毛をつくる皮膚の構造)の中にマラセチアはいるといわれており(常在菌といいます)、他からうつるわけではありません。普通のにきびと間違いやすいので注意がいります。治療はカビをやっつける塗り薬などを用います。
癜風(でんぷう):少し表面がかさついた茶色の斑点が皮膚に多発してきます。高温多湿の夏場におこりやすく、カビの一種であるマラセチアが毛のうから出てきて皮膚の表面で増殖している状態です。治療はカビをやっつける塗り薬などを用います。
蜂窩織炎(ほうかしきえん):ばい菌が皮膚の奥(脂肪組織)で増殖し、痛みや腫れを生じます。ばい菌をやっつける飲み薬を用いて治療しますが、症状が強い場合には大きな病院に入院し、安静にして点滴の治療を行う場合もあります
脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん):頭皮や鼻の脇、額など、脂分の多い場所にできる赤い発疹で、かゆいことが多いです。ステロイドの塗り薬が主な治療となりますが、マラセチアというカビが関与している場合もあり、カビに対する塗り薬を使うこともあります。
乾癬(かんせん):ガサガサした赤い斑点が多発してきます。赤い部分と正常の皮膚との境界がはっきりしていることが特徴です。原因不明のことが多く、ステロイドやビタミンDの塗り薬を使うことがまず最初の治療となります。治りにくい場合には、飲み薬、注射、点滴、紫外線治療などがありますが、いずれも症状に応じて決定する必要がありますので、皮膚科でご相談下さい。
皮脂欠乏症(ひしけつぼうしょう):皮膚の表面と角質の脂分が少なくなっている状態です。もともとの体質的なものと、加齢に伴って生じるものとに分けられます。皮脂欠乏症になると、皮膚のバリア機能が低下するために皮膚の水分が減ってカサカサになったり、外からハウスダストなどのアレルゲンが皮膚に侵入してかゆくなったりします。治療は油分を含んだ外用剤(ワセリンなど)や、水分を保持する分子を含んだ外用剤(ヘパリン類似物質など)を用います。
粉瘤(ふんりゅう):表皮のう腫ともいいます。皮膚の表面の細胞(角化細胞)が皮膚の中で袋状に増殖し、内部に角質をため込んだ状態です。切開して内部の角質を出すだけだと袋が残っているために再発しやすく、根本的には袋も含めて外科的に切除する必要があります。
稗粒腫(はいりゅうしゅ、ひりゅうしゅ):目の周りにできることが多い、白いぶつぶつのことです。構造的には粉瘤同様、皮膚の表面の細胞(角化細胞)が皮膚の中で袋状に増殖し、内部に角質をため込んだ状態ですが、1mm前後の大きさのため、針で刺して中身を出す治療で治癒することが多いです。子供の場合自然治癒することも少なくありません。
白斑(はくはん):皮膚の色が白く抜けた斑点のことを指します。免疫が関与していると考えられている尋常性白斑(じんじょうせいはくはん)、加齢に伴って生じる白斑(老人性白斑)、薬剤や化学物質に伴って生じる白斑などが知られています。治療方針は白斑の原因によって異なりますので、皮膚科でご相談下さい。
ほくろ:黒く見える皮膚のできものが全てほくろではありません。まず、本当のほくろかどうかを、医師が専門的に診断する必要があります。
しみ:黒や茶色に見える斑点のことを言いますが、いろんな皮膚病を含んだ言い方です。従って、医師が専門的に診断した上で治療方針を決める必要があります
あざ:母斑ともいいます。色によって、赤あざ(血管腫など)、青あざ(異所性蒙古斑など)、茶あざ(扁平母斑など)に分類されます。症状にあったレーザー治療がいりますので、レーザーを備えた病院で治療する必要があります(塚田皮膚科にはレーザーはありません)。
皮膚がん:皮膚からでる癌はいろいろな種類があります(扁平上皮癌、基底細胞癌、悪性黒色腫(メラノーマ)など)。症状に応じた治療が必要となりますので、心配なできものがあればまずは皮膚科でご相談下さい。
脱毛症:免疫が関係する脱毛症(円形脱毛症など)、ホルモンが関係する脱毛症(男性型脱毛症など)、加齢に伴う脱毛症、など、原因によって治療方針が変わってきますので、まずは皮膚科でご相談下さい。
うおのめ、たこ:足の裏など、外力がかかる場所の皮膚が硬くなることによっておこります。均一に硬くなった場合はいたみがあまりなく(これを「たこ」といいます)問題はすくないのですが、点状に硬くなると、神経を刺激するため、痛くなります(これを「うおのめ」といいます)。治療は硬くなった角質を削ります。
まきづめ:単に爪が巻いているだけなら弯曲爪といいますが、爪の横の皮膚に食い込むようになると陥入爪といいます。食い込んでいる爪に対する治療としては、超弾性ワイヤーなどを用いた爪の矯正や、食い込んでいる爪を部分切除するフェノール法などがあります。ばい菌によって炎症が起きている場合には抗生物質の飲み薬や塗り薬を併用します。
疥癬(かいせん):ヒゼンダニという疥癬虫が皮膚に寄生して生じます。あかいぶつぶつと強いかゆみが特徴です。皮膚の表面の角質を顕微鏡で検査してヒゼンダニやその卵を見つければ診断が確定します。治療はヒゼンダニをやっつける飲み薬や塗り薬を用います。また、伝染しないようにする対策もいります。
あたまじらみ:子供に多く、頭皮に寄生するしらみによっておこります。幼稚園や学校で感染することがよくあります。頭髪に卵を産み付けて増殖しますので、頭髪に付着する卵が見つかれば診断が確定します。また、しらみの成体が頭皮でみつかることもあります。治療はしらみをやっつけるシャンプーを用いたり、虫卵を除去する(くしですいたり、髪の毛をきったりする方法があります)ことを行います
マダニ咬症(まだにこうしょう):マダニは動物の皮膚に寄生して血を吸って生活していますが、人間の皮膚に寄生することもあります。血を吸うと大きくなり、スイカの種ぐらいの大きさから、1cmぐらいのおおきさになることもあります。マダニから命にかかわる病気が感染することがありますので、マダニを見つけたら皮膚科にご相談下さい。咬み口が皮膚に残ってしまうことがありますので、無理にマダニを皮膚から剥がさないようにしましょう。
アナフィラキシー:食物アレルギーや蜂アレルギーなどのアレルギー反応の中で、命にかかわる重篤なアレルギー反応を指します。唇やのどが腫れて呼吸が困難になり、血圧が低下しますので、大きな救急病院での治療が必要です。皮膚のじんましんの症状も、強くなるとアナフィラキシーの状態になることがあります。できるだけ早い治療が必要なので、アナフィラキシーの既往がある方は、アドレナリンの自己注射(エピペンといいます)を携帯しておくことができます。アナフィラキシーの発症後できるだけ早くアドレナリンを注射すると血圧が上昇して命の危険が少なくなります。